スカイプでのアーユルヴェーダ医師による診察

アーユルヴェーダ

こんにちは、レイです

今日も読んでくださりありがとうございます。

私(がん患者の家族)の書いた日記と父(患者本人)の書いた日記を元に、患者とその家族がどのように感じ、何を思い、どう行動したかの記録を綴っています。

何か皆さんの参考になれば嬉しいです

このブログは特定の療法や特定の医師、または宗教・思想などをお薦めするものではありません。
あくまでも、がんと向き合いながら、いろんな壁とぶつかり、いろんな思いを抱き、多くの選択を迫られ、様々に枝分かれしているように見える「道」を歩んできた、ごく普通のがん患者とその娘が「等身大の幸せを見つけた」記録です。

レイの日記

アーユルヴェーダ医師S先生との出会い

彼女に父の病状を話したとき、彼女がまず話してくれたのは、彼女が信頼し、インド・日本で学んでいたS先生のことでした。
彼はインドで癌専門の大学を営んでいるアーユルヴェーダの医師です。

アーユルヴェーダでは脈診といって、脈をとり患者の状態を見極めることをします。

このS先生はその脈診の権威でもありました。

S先生はその時インドにいたので、直接脈診を受けることは難しいということで、ひとまずスカイプなどのビデオ通話で遠隔で診察をうけてみたらどうか、ということになりました。

でも現実的に私がそばにいれば出来るかもしれないが、父は英語も話せないし、スカイプなどを使いこなせるとも思えない――
そして私は横浜に住んでいて、父は同じ神奈川県内に住んでいるのですが、当時の父は多忙でしたので、ほとんど時間が合うということもない――
会社で重要な役割を担っている父が、突然インドに行くことなどできるわけもない。

そして父自体、アーユルヴェーダをどう思うだろうか。
父は理解してくれても、父の主治医はどう思うだろうか。
今の父の環境で、治療や手術を延期してインドに行くなんて――

何か行動ができればと思いながらも、現実的、物理的な壁を感じていたのは事実でした。

偶然の重なり

そんなある日、Kさんから一本の電話が入りました。

「今S先生のほうからわたしに連絡が来ました。
今夜インド時間の○時に、スカイプでテレビ電話できますか?」

余りにも突然でした。

まず私と父が会わないといけない。
そしてスカイプができる環境を準備しないといけない。
いくらネイティブじゃない英語とはいえ、医学的な用語など全く分からない私。

どうなるのだろう――なるようになるだろう。

そう思いながらも父に電話を入れました。

父は今出張で大阪にいるという。

大阪か・・・・

 

!!

大阪?!

Kさんの家は確か新大阪――

もしかしたら大阪で二人が会えるかもしれない。

 

そう考え再度Kさんに連絡を入れる。

彼女もあまりの偶然に驚いていました。

父の大阪出張。そして平日にも関わらず、彼女はある用事で会社を休んでいたのです。
急遽まだ会ったことのない二人が、突然会うことになり、スカイプなどの準備、通訳の準備も彼女がすべて行なってくださり、すべてが予期せぬ方向へと進んでいったのです。

父の決意

予定通りS先生のスカイプ診察を受け、それは無事終わりました。

父の顔色、そして部屋の中を歩いた後の息の切れぐあい、その他さまざまな質疑応答などによる診察でした。

 

最後にS先生が一言。

「インドに来なさい」

Kさんはその瞬間、その提案を無謀だと感じたそうです。
私がその場にいても同じように感じたでしょう。

しかし父は即答したのです。

「はい、行きます」

と。

父からのメッセージ

「はい、行きます」と答えたものの、周りに何と説明したら良いものか、親身になってくれているホーム・ドクターを裏切ることにならないかと、行動に移すとなると気持ちが重くなりました。

しかし、当たって砕けろとの気持ちでホーム・ドクターに会いに行きました。
バリバリの西洋医学のエリート医者であると思っていた彼が、事情を話すと、

「アーユルヴェーダは3千年~5千年の歴史があると聞いている。
3千年以上も、人を騙せない。信用して良い治療法であろう。
是非、行っていらっしゃい。帰国して結果を見てから、その後の治療方針を決めれば良い」

と理解してくれただけではなく、背中を押してくれました。大いに勇気づけられた私は会社の幹部にアーユルヴェーダの話をしたところ、良く判らないにも拘わらず、留守は任せてくれと賛同してくれました。
更に、何かあるといけないからと、知り合いのインド人や商社駐在員を紹介してくれた人もいました。
周りの人々のお陰で珍しい体験が出来たわけです。

つづく

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