こんにちは、レイです
今日も読んでくださりありがとうございます。
私(がん患者の家族)の書いた日記と父(患者本人)の書いた日記を元に、患者とその家族がどのように感じ、何を思い、どう行動したかの記録を綴っています。
何か皆さんの参考になれば嬉しいです
レイの日記
落ち込んでいる余裕がないことに救われることもある
その当時、私は仕事で忙しく、父たちのスカイプ会話を一緒に聞くことがどうしてもできませんでした。
仕事が終わって彼女にすぐ連絡をいれました。
「お父様、インドに行くことを決意されましたよ!
S先生に脈診を受け、パンチャカルマ(アーユルヴェーダの代表的な治療法)をうけることを薦められたのです」
物事がまた一つ進んだ感覚がありました。
しかし行きますと答えたはいいけれど、あらゆる父を取り巻く環境がそうさせてくれるんだろうか・・・そのような不安が父にも私にもありました。
しかしこれもまた奇跡的に、会社も、主治医も、その他の周囲の人々もその背中を押してくれるようなことになったのです。
私はすぐにパスポートの申請とチケットの取得を行ない、向こうでの滞在その他の手配を進めていくことになりました。
証明写真をとり、戸籍謄本をとり、パスポートセンターに行く。
初めてのインドに父が単身で行くのですから、それなりの覚悟も準備も必要です。
仕事の合間を縫って、一分一秒を争うような感覚で動いていました。
落ち込む余裕も、悲しんでいる余裕もありませんでした。
しかしどんなに睡眠不足でも疲れを感じるどころか、エネルギーがどこからか湧いてきて、家族みんなで力を合わせて、そして厚意の友人の力も借りて、さまざまなことが驚く早さで進んでいったのです。
そして父は一人、インドに旅立っていきました。
期間は3週間。
初めてインドの大地を踏む父を、心の中で応援し、安全を祈っていました。
つづく
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