こんにちは、レイです
今日も読んでくださりありがとうございます。
私(がん患者の家族)の書いた日記と父(患者本人)の書いた日記を元に、患者とその家族がどのように感じ、何を思い、どう行動したかの記録を綴っています。
何か皆さんの参考になれば嬉しいです
レイの日記
知り、考えるためのセカンドオピニオン
西洋医学一辺倒の治療方法のみが正統であるという流れがある現代医学。それに疑問を感じつつも、私たち素人が医者に対して何かを主張するというのは非常に難しい。
ましてや、その治療方法があっているか間違っているかなど、安易に判断できるものではありません。
しかし、がんについて知れば知るほど、「がんを知り、判断すること」が必要不可欠要素であると考えるようになりました。
その日から、私と父の情報収集が始まりました。
決して焦ってはいけない――そういう思いで、ネット、本、経験者の意見等、さまざまな情報をまず集めて、整理していくということを始めました。
父には糖尿病でお世話になっている、幼なじみでもある主治医がいましたので、彼に紹介状を書いてもらい、まずは都内にある某大学病院での診察を受けました。
そこでは早急な手術を進められましたが、理解して選択することを重視している私たち家族には、そこで焦って手術をすることに抵抗がありました。
「手術は対処療法にすぎない。部分だけではなく、全体を見るべき」
「がんは焦る病気ではない」
そう感じていたことから、まずはセカンドオピニオンを受けてみることにしました。
放射線医K氏の真逆の見解、そしてサードオピニオン
外科手術や抗がん剤に懐疑的な立場をとっている放射線科の医師に、紹介状を書いて頂きました。
全く別の視点からの意見を聞こうと思ったからです。
K氏の著書を数冊読み、考えを理解した上で診察を受けました。
「手術なんてしても意味がない、抗がん剤も意味がない。そのまま放っておくのが良い」
そこでは外科で受けた、いわゆる「ガイドライン」に則った意見とは違う、ほぼ真逆の見解を伝えられました。
そしてさらにサードオピニオンは、外科の権威と言われる医師のところへ。
そこでの権威と言われる先生の、人を人としてみていない感覚も、少なからず胸を締め付けました。
人の生死を扱う仕事をこなす上で、感情を入れられないのは理解できます。
しかし、高圧的で機械的な話し方に、動揺した患者の心はかなり揺さぶられますので、言いなりにならないためにも、予備知識と自分をしっかりと持つことがかなり必要とされるのも事実です。
診察の内容を録音して、必要に応じて文章化してみる
全ての診察を、許可をいただいた上でレコーダーで録音させてもらい、何度も診察の内容を聞き直しては、理解漏れのないようにしました。
がんと向き合う時、患者も家族も、普段とはちがう緊張や恐怖、そして心配などによって心が落ち着いていないことが多いものです。
そこで例えばステージや余命などでショックなことを言われたとき、一瞬頭が真っ白になってしまいます。
ですから、その時の医者の口調や、言い回しなどで聞き間違いなどがないように、必ず録音をし、必要があればそれを文章に起こして家族で共有する、ということをお勧めします。
異なる意見と、東洋医学への思い
主治医の意見。
外科医の意見。
セカンドオピニオン。
そしてサードオピニオン。
「数日を争うわけではないが、1~2ヶ月の間に、手術を受けたほうがいい」
「日本の胃がん手術の水準は世界一でラッキーである。早く手術を受けるべき」
「手術すれば1年、放っておけば、5~10年生きられる」
「症状が出るのは最後の1年ぐらい」
「食事療法は意味がない、免疫療法も影響は少ない」
「放射線も効かない、だから放っておくのがよい」
「西洋医療を信じて、手術を受け、然る後に抜本的体質改善に取り組むのがベストな選択」
どの意見が正しく、どの選択が正しいのか。
答えの出ない考察が頭を巡る中、より多角的に考えたいと、西洋医学以外の医師の意見も聞いてみたいと思うようになりました。
そして、偶然か必然か、あるアーユルヴェーダに携わる友人との再会が私たちを待っていたのでうす。
つづく
コメント